Los Angeles Rams
埋めるべき弱点はもう無い、「スーパーボウル以外は失敗」の勝負シーズン
名将Sean McVayが長期政権を築いているRamsは2025年、EPA/playで攻撃2位・パス攻撃2位、守備も10位でNFCチャンピオンシップまで到達した。今年はそこへMyles GarrettとTrent McDuffie、Jaylen Watsonを加え、さらにAaron Donaldが復帰した。開幕前からオフェンスとディフェンスの両方でリーグ1位とまで言われる、圧倒的な強豪チームとして扱われている。
厚いロスターは高額なベテランを買い集めた結果ではなく、Puka Nacua、Kobie Turner、Braden Fiske、Byron Young、Blake Corumなど下位指名も含めてルーキー契約の主力がロースターの半分近くを埋めているのに起因する。Davante Adamsを残したままGarrettとMcDuffieを取り、Donaldを戻す余裕まで生まれた。
弱点は1か所に集中している。Rob Havensteinが抜け、Warren McClendonがRTを引き継ぐタックル陣だ。2025年のRamsがサードダウンで平均以下だったのはここに理由がある。1巡13位をOTではなくQBのTy Simpsonに使った選択も、この薄さをそのままにした。
主力のStafford 38歳、Adams 33歳、Garrett 30歳、Donald 35歳。若い土台の上に、代替不能なベテランスターを載せたwin-nowロースターで、スーパーボウルの大本命候補として迎える2026年シーズンが開幕する。
2025 Team Profile
2025 REG · EPA — League percentile · Higher = Better2025年のRamsは攻撃2位・パス攻撃2位、守備10位。攻守のどちらか一方に寄ったチームではなく、両方で上位に入っている。数字に出る弱点はラン攻撃11位よりもサードダウンで、そこはタックル陣の構成と結びついている。今年GarrettとMcDuffie、Donaldを足したことで、残った不安がOLの一点に絞られた形になる。
View Team Stats →What Changed
2025 → 2026Pass Rush
2025年の時点で既にプレッシャー率5位・サック率9位。Myles Garrettは弱いパスラッシュを救う補強ではなく、元から強かったところへの上乗せになる。そこへAaron Donaldをハイレバレッジの場面だけ足せる。Garrett、Donald、Kobie Turner、Byron Youngを同時に並べる3rd-and-longは、相手が全員をダブルチームできないという単純で強烈な問題を突きつける。Donaldが昔のDonaldでなくても成立するのが、この前線の強さになる。
View Team Stats →Offensive Line
Rob Havensteinが抜け、Warren McClendonがRTを引き継ぐ。Alaric JacksonとMcClendonはいずれも高い指名順位のタックルではなく、リーグ全体の先発タックル構成の中では明確な外れ値になる。弱さが最も出るのは3rd-and-longで、ドロップバックが確定すればランの脅威でプロテクションを助けられない。Staffordの年齢リスクとタックルの薄さは別々の弱点ではなく、同じ鎖の両端になる。
View Depth Chart →
Havenstein後のRTを成立させられれば、攻撃に明確な穴がほぼなくなる。逆に崩れればStaffordの健康とサードダウンの効率へ直結する。1巡13位でOTを取らなかった以上、ここは補充の当てがないまま開幕する。
Player Profile→Garrett、Donald、Kobie Turner、Byron Youngと用途の多いセカンダリーを、単なるスターの寄せ集めではなくダウン・トゥ・ダウンで支配する守備へまとめられるか。2025年に既にリーグ最多のダイムを使っており、McDuffieとQuentin Lakeを内外に動かせることで後ろの組み合わせはさらに増える。Donaldを70スナップ使うのではなく、パスダウンでシングルブロックに置くのが仕事になる。
Coach Profile→Superstars
NFL Top 100 2026 →- RTRob Havenstein
- EDGEJared Verse
- CBCobie Durant
- CBDarious Williams
- LTD.J. Humphries
- CBRoger McCreary
- LBTroy Reeder
- QBJimmy Garoppolo
Upgrade / Downgrade by Position
↑ Upgrade · ↓ DowngradeCAN STAFFORD AND THE LINE SURVIVE JANUARY?
「普通に健康なら一番強い」で終わらず、17試合とプレーオフを、StaffordとOLが乗り切れるか。1巡でTy Simpsonを取ったことで将来のQBは用意したが、2026年のウィンドウにおいてルーキーQBはStaffordと同じ意味の保険ではない。これは能力への不安ではなく、代わりがいないことへの不安だ。プレシーズンのモデルではスーパーボウル制覇確率15%とリーグ最高、2番手のチームでも8〜9%程度だが、その15%でも10回に1.5回でしかない。
Schedule
View Game Database →第16週と第18週にSeattle戦が集中しており、地区優勝の行方は最後の3週にほぼ集約される。第3〜5週の@DEN・@PHI・BUFを抜けたあと、後半はGB・KC・DAL・Seattle×2。日程の重さも含めて、この編成が消耗に耐えられるかがそのまま答えになる。
- Myles Garrett — Erik Drost. CC BY 2.0 via Wikimedia Commons
- Aaron Donald — Atlanta Falcons. CC BY 3.0 via Wikimedia Commons
- Trent McDuffie — Public domain via Wikimedia Commons
- Jaylen Watson — All-Pro Reels from District of Columbia, USA. CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons
- Grant Stuard — Michael Slaten. CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons
- Matthew Stafford — original: A Healthier Michigan derivative: Diddykong1130. CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons
- Puka Nacua — FanDuel. CC BY 3.0 via Wikimedia Commons
- Davante Adams — All-Pro Reels. CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons
- Byron Young — Tennessee Titans. CC BY 3.0 via Wikimedia Commons
- Kyren Williams — FanDuel. CC BY 3.0 via Wikimedia Commons
- Sean McVay — The 621st Contingency Response Wing. CC BY 2.0 via Wikimedia Commons




