Arizona Cardinals
勝ち数ではなく、「2027年にQBを足したくなるロースター」で終われるか
2026年のCardinalsは勝敗以上に、Mike LaFleurを中心とする次の体制が本物かを判定するシーズンになる。HC・OC・STの3枠が新任で、DCのNick Rallisと編成責任者のMonti Ossenfortは続投した。LaFleurはRamsでRallisの守備と2年間対戦してきた立場で、そのRallisを残したこと自体が守備の設計への一定の信頼を示している。
Kyler MurrayがVikingsへ移り、先発QBはJacoby Brissettになる。ただしBrissettはこのShanahan/McVay系統のオフェンスを経験しておらず、3巡のCarson Beckがシーズン中に複数試合を先発しても不思議ではない。2026年のQBの序列は、長期的な序列ではない。
QBを除けば、スキルポジションはQB不在チームとして異例に充実している。全体3位のJeremiyah Love、リーグ最高TE候補のTrey McBride、Michael Wilson、Marvin Harrison Jr.、Kendrick Bourne。2025年のCardinalsはスナップ時モーションが20.6%とリーグ最低で、LaFleurのいたRamsは54.7%だった。Harrisonを静止したアウトサイドXでコンテステッドキャッチさせ続けるのではなく、コンデンスからdigとin-breakerを走らせる形へ移せるかは、この2年の使い方が彼の長所を削っていたのかを検証する作業でもある。
問題は日程だ。開幕3試合が@LAC・SEA・@SFで、同地区にはスーパーボウル最有力級が2チーム、49ersもプレーオフ級。DET、DEN、KC、PHI、DALも入る。実力以上に勝敗が悪化しても不思議ではないので、この年は勝ち数では測れない。
2025 Team Profile
2025 REG · EPA — League percentile · Higher = Better2025年のCardinalsは攻撃24位・守備25位、パス守備は27位。adjusted games lostがリーグ最多という負傷シーズンでもあり、OLで17試合先発したのはHjalte Froholdtだけ、DBは5人が長期IRに入った。怪我が広がる前の守備はDVOAで上位10圏にいた時期もある。この数字をそのまま実力と読むより、健康ならどこまで戻るかを見る年になる。
View Team Stats →What Changed
2025 → 2026Skill Group
全体3位のJeremiyah Love、リーグ最高TE候補のTrey McBride、Michael Wilson、Marvin Harrison Jr.、Kendrick Bourne。この組み合わせを他の中堅チームへ移せば、そのチームの評価が一段上がるとまで言われる。LoveはRBプロスペクトとして過去10年でも上位級で、Tyler Allgeierが加わったことでRB陣の下限も上がった。Harrisonが期待外れでも、攻撃全体に才能がないわけではない。
View Team Stats →Quarterback
Kyler MurrayがVikingsへ移り、Jacoby Brissettが先発に入る。Brissettは一定の水準を保証できるQBではあるが、このShanahan/McVay系統のスキームの経験が薄い。3巡のCarson Beckも長期の答えと決まっているわけではない。怖いのはBrissett個人の評価ではなく、シーズンが終わった時に「QBだけ替えればいい」と思えない状態で終わることになる。
View Depth Chart →
LoveやMcBrideの方が今年の生産性では上になる可能性がある。それでも情報としての価値はHarrisonが最大になる。ここで変わらなければ期待した上限そのものを修正する段階に入る一方、コンデンスとin-breaker中心で明確に伸びれば、この2年の停滞を選手評価ではなく使い方の問題として読み直せる。
Player Profile→
攻撃側の目線を持つHCが、Rallisの大容量で奇抜な守備を必要なものだけ残して整理できるか、という副次的な効果まで期待されている。最大の失敗シナリオは、Matt LaFleurの弟でShanahan/McVay系という経歴だけの人だった場合。大量に負けること自体より、攻撃の設計に新しいものが何も見えないことの方が悪い1年になる。
Coach Profile→Superstars
NFL Top 100 2026 →- QBKyler Murray
- DTCalais Campbell
- DTDalvin Tomlinson
- SJalen Thompson
- LGEvan Brown
- LBAkeem Davis-Gaither
- RTJonah Williams
- CBElijah Jones
- RBEmari Demercado
Upgrade / Downgrade by Position
↑ Upgrade · ↓ DowngradeWILL THIS ROSTER BE WORTH ADDING A QB TO?
シーズン終了時に「このチームはQBを入れれば戦える」と言えるか。Loveが全体3位に値する違いを生むか、HarrisonをLaFleurが生かせるか、Paris Johnson Jr.を中心とするOLが機能するか、若い守備から複数の長期ピースが出るか。ここに十分な「Yes」が出れば、勝敗が4勝でも前進になる。逆に6〜7勝しても、なぜ勝ったのか分からないままなら、再建としては成功と言いにくい。
Schedule
View Game Database →開幕3試合が@LAC・SEA・@SFで、バイは第14週と遅い。地区に12勝級が2チームいる以上、勝ち数はロースターの実力より日程を映す。測るべきは順位ではなく、2027年にQBを足したくなる状態で終われるかになる。
- Isaac Seumalo — Keith Allison from Hanover, MD, USA. CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons
- Elijah Wilkinson — All-Pro Reels. CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons
- Tyler Allgeier — Atlanta Falcons. CC BY 3.0 via Wikimedia Commons
- Kendrick Bourne — All-Pro Reels. CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons
- Andrew Wingard — Tennessee Titans. CC BY 3.0 via Wikimedia Commons
- Roy Lopez — Public domain via Wikimedia Commons
- Andrew Billings — Jeffrey Beall. CC BY 4.0 via Wikimedia Commons
- Jack Gibbens — Tennessee Titans. CC BY 3.0 via Wikimedia Commons
- Gardner Minshew II — All-Pro Reels. CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons
- Marvin Harrison Jr. — Alexander Jonesi. CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons
- Jacoby Brissett — Erik Drost. CC BY 2.0 via Wikimedia Commons
- Trey McBride — FanDuel. CC BY 3.0 via Wikimedia Commons
- Budda Baker — FanDuel. CC BY 3.0 via Wikimedia Commons
- Josh Sweat — All-Pro Reels. CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons
- Mike LaFleur — Thomson200. CC0 1.0 via Wikimedia Commons








