Kansas City Chiefs
王朝が続くかではなく、失った「Chiefsらしさ」を作り直せるかを見る年
直前7年でスーパーボウル優勝3回、敗退2回、カンファレンス決勝敗退2回という歴史的な常勝チームを築いたのから一転、2025年は6-11まで落ちた。しかも不振はPatrick MahomesのACL断裂より前から始まっており、2024年ごろから以前ほどの圧倒的な強豪としての威圧感は失われつつある。
今年問われるのは単なる巻き返しではなく、Mahomes一人に頼らずとも相手に構造的な圧力をかけられるチームへ作り直せたかだ。OCには黄金期を支えたEric Bieniemyが復帰し、ランゲームのディテールと攻撃全体の規律など、Andy Reidとは違う役割でオフェンスを強化する可能性がある。
注目したい補強は、近年停滞していたランゲームを一人で変える可能性があるSuper Bowl MVPのRB Kenneth Walker III。さらに守備では1巡6位でMansoor Delane、1巡29位でPeter Woodsを獲得し、L’Jarius Sneedも呼び戻した。ベテランの域に入りつつあるMahomesを世代交代した守備でサポートし、皆が倒すべき強敵としてのポジションを取り戻せるかが注目だ。
2025 Team Profile
2025 REG · EPA — League percentile · Higher = Better2025年のChiefsは、6-11という記録の割に数字が壊れていない。EPA/playは攻撃13位・守備12位で、ラン攻撃6位・ラン守備9位。パスの両側が16位・14位と中位に落ちたのが記録に出ている。つまり崩壊ではなく、どの局面でも相手を上回らなくなったという内訳になる。今年の補強がランと後ろに寄っているのはそのためで、パス側は人ではなく設計で戻す前提になっている。
View Team Stats →What Changed
2025 → 2026Run Game
Kenneth Walker IIIを入れ、Eric Bieniemyがランゲームのディテールを持ち込む。2025年のラン攻撃はEPAで6位だが、内容は4ヤードを絞り出す形に寄っていた。Mahomesが自分で走って解決できないACL明けの年に、ランで前に出られる形があるかどうかは去年までと意味が違う。守備の前線にも久しぶりに勢いがある。
View Team Stats →Receiving Corps
Walkerを足しても、WRがマンカバーに勝てない可能性が残る。ここ数年のChiefsがプレーオフで止まってきた場所そのもので、今年も外から解決していない。加えてOLは良いだけでは足りず、エリート級である必要がある。Mahomesのスクランブルを計算に入れられない年に、受け手と前が同時に平均だと、攻撃の組み立てが去年とほとんど変わらなくなる。
View Depth Chart →
昨季はレギュラーシーズンとプレーオフで爆発ランを42回記録した。過去2年のChiefsのRB全員を合計しても44回で、20ヤード超のランに限れば昨季のChiefsは1回しかない。アウトサイドゾーンでの爆発ラン率はChiefs平均の約2倍。Mahomesが自分で走って解決できない年に、前へ出る手段をひとつ増やせる。
Player Profile→
ランゲームのディテールと攻撃全体の規律、Andy Reidとは違う締め役としての機能が期待されての復帰。ただし昔に戻すのではなく攻撃を更新できるかが本題で、Reidに大きな戦術変更を強いる存在になるかには懐疑的な見方もある。復帰が自動的に昔の成功を再現するわけではない。
Coach Profile→Superstars
NFL Top 100 2026 →Upgrade / Downgrade by Position
↑ Upgrade · ↓ DowngradeCAN THEY BE STRUCTURALLY GOOD AGAIN, NOT JUST MAHOMES-GOOD?
Kenneth Walkerと新しいアンダーセンターの攻撃、そして入れ替えた守備の前線は、MahomesとSteve Spagnuoloの個人技に依存してきたChiefsを再び構造的に強いチームへ戻せるか。2019年の攻撃を再現できるかではなく、2026年の守備に対して新しい答えを用意できるかが問われている。Walkerはそのための道具であって、答えそのものではない。
Schedule
View Game Database →6-11からの戻りを見込むが、Broncosとの2試合が第1週と第8週にあり、第6〜8週はLAC・at SEA・at DENと重い。序盤で地区の位置が決まりやすい日程になる。
- Kenneth Walker III — Time2Football. CC BY 4.0 via Wikimedia Commons
- L'Jarius Sneed — Tennessee Titans. CC BY 3.0 via Wikimedia Commons
- Alohi Gilman — All-Pro Reels from District of Columbia, USA. CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons
- Justin Fields — New York Jets. CC BY 3.0 via Wikimedia Commons
- Patrick Mahomes — All-Pro Reels from District of Columbia, USA. CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons
- Chris Jones — Public domain via Wikimedia Commons
- Travis Kelce — Public domain via Wikimedia Commons
- Creed Humphrey — Public domain via Wikimedia Commons
- Andy Reid — All-Pro Reels. CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons
- Eric Bieniemy — All-Pro Reels. CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons


