"Franchise Player"になりたくない?今すぐ変えたいフランチャイズタグ制度5選(後編)
Ames · 2025-03-16
こちらの前編では、フランチャイズタグが色々な目的で使える「チームにとって便利な制度」であることを書きました。後編では、フランチャイズタグの負の側面と制度的な問題点について触れます。Tee Higginsなどの、タグを貼られて長期契約がもらえない選手の気持ちになって読んでもらえたら入ってきやすい話だと思います。
4. Tagを選手が嫌がる理由: 選手は長期&保証が欲しい
フランチャイズタグ指定された選手が「タグではプレーしない!」と主張し、サインしないと主張したり、キャンプなどを休む(ホールドアウト)姿、見覚えないでしょうか。最近だとJessie Bates (CIN), Josh Jacobs (LV)とかが結構粘りましたね。契約延長の際、チームがタグを自分に貼るのを禁止する条項(no-Tag Clause)を含める選手も増えてきています。
なぜ選手がタグを嫌がるかというと理由は単純で、「タグは1年契約だから」です。NFL選手はいつ怪我したり能力が落ちたりする (= 稼げなくなる)か分からないため、どの選手も結果を残せている間に「長期間で、その多くが支払いを保証されている契約」を確保することを望みます。 タグというのはその点、フル保証なのでその年の年俸は確保されていますが、翌年以降は全くの白紙。さらに、その年我慢して結果を残せば良いならまだしも、タグは連続3回まで貼れるため来年も同じ状況に置かれる可能性すらあります(実際Tee Higginsも2回目)。他のチームと交渉できる見込みもなし。 選手からしたら怪我もできず、前年まで以上に結果を残す必要があるというかなり精神的にプレッシャーがかかる状態のシーズンとなります。嫌がるわけですね。 【余談:保証額が少なくなるとゴネるのはタグに限らない】 最近、Myles Garrett(CLE)がトレード要求した直後に再契約してましたよね。あれ、「スーパーボウルに出たいから…」とか言ってましたが、本当の理由は残りの契約が2年で、2025と2026の給料の大部分が保証されていないからです。 (大体5年契約なら、最初の2年のBase Salaryは契約時点でフル保証、3年目分も2年目に在籍していれば保証、4年目5年目は無保証、というのがセオリーです。参考記事1参考記事2) その状態の契約でプレーして怪我or劣化したら、そこで切られて終了で、再契約はあるでしょうが、今契約延長した場合ほどは確実に貰えません。これを避けるために**「常に今後数年分の給料を保証された状態でプレーしたい」という気持ちはどの立場のNFL選手でも同じ**です。Garrettに限らず、Saquon Barkley(PHI)とかMaxx Crosby(LV)とかも残り契約が2年残ってるのに延長、Josh Allen(BUF)に至っては4年残っていたのに更新してましたが、おそらく全員きっかけは「残り年数の保証額の少なさ」です。残りの契約年数や総額は重要ではなく、保証額がポイントなわけですね。 ただ、残り年数が残っているのに延長を余儀なくされるのは、チームにとって悪いことばかりではありません。更新が早い分キャップが増える前の相場で契約できるので、長期契約した選手がダメになって損するリスクは上がるものの、しっかり働いてくれればチームにとっても得ではあります。
5. 貼られたタグは拒否できる?ホールドアウトはやりすぎ注意
ではこの「タグではプレーしない宣言」はどれくらい効果的なのか、というのを、実際の選手の例も挙げながら見てみましょう。具体的な選手のアクションの方法としては、以下のように段階的にホールドアウト(チームの活動に参加しない)をすることになります。交渉の有力な手法ですがやりすぎには注意。(「やるべき」「やらないべき」と付いているのは個人の意見ですがご容赦ください)
5.1. 貼られたらすぐ「タグでプレーしない」と宣言&トレード要求(3月~5月) → やるべき
まず、タグを貼られたらすぐにはサインせず、「タグではプレーしませんよ」と声に出してチームやメディアに伝えることができます。サインしてしまうと、後のトレーニングへの参加義務なども生まれて罰金も発生しますし、トレード要求も含め意志を伝えるだけなら失うものがあまりないのでいいですね。それでフロントが不安になったり、チームに批判が起きたり、他のチームからトレード相談が舞い込んだりしたら儲け物です。 (例) Davante Adams (2022, GB → LV) 3/9にタグ貼られる → 3/14までにタグでプレーしないとチームに伝える → 3/18にLVにトレード、5年契約 という、要求から爆速でのトレードでした。といってもこれは正直、GBが要求間に受けて延長諦めたというよりは、タグトレード予定で貼ったっぽいケースで、キャップスペースもギリギリで早く動かしたかったのが多分理由ですが。
5.2. ミニキャンプを休む (5月〜6月) → やるべき
とはいえ、1年契約でプレーさせるつもり満々のチームはこの程度では怯みません。次の段階では、ドラフト後の5月〜6月中旬に行われるミニキャンプ(4週間で10回程度、基本任意だが3日ほど強制参加期間あり)がありますが、交渉に進展がなければこれは休むべき。 Mandatory minicamp3日間は契約がある選手は強制(仮にFranchise Tag Tenderにサインしてしまっていたら休むと1日目 $17,000, 2日目$34,000, 3日目$51,000…のように段階的に増える罰金もあります)ですが、キャンプを休むことがホールドアウトの「本気度を示す」ことになり、交渉材料として強まります。チームとしても、戦術面のインストールなどが遅れるのであまり嬉しくない。 例) Saquon Barkley (2023, NYG) 上記のように、「交渉の理由で欠席します」と明言してSchefterにツイートしてもらう。非常に有効かつイメージも悪くしない手段です。 ただ、ここまでは良かったのですが、この後の7月の交渉が上手くいかず結局1年契約でプレーすることに。まぁその後も考えるとNYG出られて良かったですが。
5.3. 分岐点のFranchise Tag Deadline前にアピール(〜7月中旬) → やるべき
そして、タグを貼られた選手にとって最も大事なのが7月中旬に設定されている「Franchise Tag Deadline」。レッツゴーおじさんが昔勘違いしてましたがたまに勘違いしている人がいますが、これはタグ契約にサインする期限ではなく、 「タグを貼られた選手が長期契約を結ぶならこの時期までです、これを過ぎると1年契約しか結んではダメですよ」 という期日です。これを過ぎてホールドアウトを続けても、制度のせいで長期契約はどのみち無理…ということになります。これがトレーニングキャンプ前なのがなかなかのトラップ。 逆に言うと、長期契約が欲しい選手にとってはここが交渉の最後&最重要ポイントです。下記のChris Jonesのように「シーズンをホールドアウトする」と言う脅しを大々的にやりましょう(これを本気に見せるためにもminicampは休むべき)。他にトレード要求、SNSでのチームのフォロー解除、メディアに記事を書いてもらうなど、色々な手法を駆使するのも良いですね。フロントは悪者になりたくないので、注目度や他の選手、メディアの同情を得るのが大事。ただ、反発する姿勢を見せつつも交渉に呼ばれたら必ず行きましょう。チームからは譲歩できる最大限の長期オファーが出るはずなので、この場合は多少妥協してでもサインするべき。 例) Chris Jones (2020, KC) この期間に上手く交渉して長期契約を得たのがKCのChris Jones。上記ツイートの他に地元メディアなどから擁護記事も複数出ていて、シーズン全休のホールドアウトを本気と思わせていたのが分かります(個人的な意見ですが、この人は仮にここで長期契約至ってなくても多分シーズンは休みません。2024のホールドアウトもシーズン開始直前にサインしてたし)。その結果、Franchise Tag Deadlineの1日前の7/14に4年$85Mの大型契約を勝ち取りました。ファン視点としては、2012 Drew Breesとかもそうでしたが、このような事情で期限前日に交渉がまとまるのは典型的ので、7月中旬のこの時期はタグ指定選手に注目です。 ただ、この年含めてChris Jonesはこの延長期間中の成績が凄まじかった(毎年プロボウル&オールプロ、うち2回1st)だったので全く損して無いですね。邪悪。
5.4. トレーニングキャンプからシーズン開始前まで休む(7月下旬〜11月上旬) → タグではやめるべき
さて、交渉も虚しく上記の期限を過ぎてしまった場合、ここからのホールドアウトは泥試合です。というのも、期限を逃した以上「その年はプレーするなら1年契約」と決まっており、選手がホールドアウトする最大の理由である「長期契約を勝ち取る」はもはや無理だからです。 この時期のホールドアウトの選手にとってのメリットは基本、
- トレードの可能性が上がる =「1年契約で使うつもりのチームが来年もタグを貼ってくる」と言う最悪の事態は阻止できる
- キャンプ&プレシーズン中の怪我を避けられる という2つのみ。一方で、もしサインした後だとminicampとは比較にならない多額の罰金、トレードされても長期契約は無理な事実、調整や戦術インストールの遅れと言うデメリットがあります。 正直、僕が選手や代理人なら、タグを貼られた場合に行うホールドアウトは5.3の7月中旬までに留めます(去年のAiyuk(SF)みたいな、タグ以外の普通の延長交渉なら場合によっては8月のキャンプ前半くらいまでやっても効果的ですが)。長期契約ができないと言うのがメリットの大半を損なってしまっていて、そのチームが来年もタグを貼る気満々で絶対に出ないとまずいならともかく、そうで無い場合ではデメリットを我慢するだけのリターンがないと判断します。実際、この段階までタグへのサインを拒んでホールドアウトしたケースはあまり良い結果を生んでいるように見えません。 (トレードの例) 2019 Jadeveon Clowney (HOU → SEA) タグでプレーするのを拒否し続け、キャンプも全て休んだClowney。どうしようもなくなったTexansは8月後半にトレードを試みますが(遅い)、長期契約ができないため完全に1年レンタル移籍。トレード相手が見つからず、最終的に3年連続プロボウルのEdgeなのにサラリー7割負担させられた上で無名選手2人+3巡との交換でSEAに送ることとなりました。そしてキャンプ欠席したのもあってかClowneyはパフォーマンス低下しその後ジャーニーマンに。HOUもJJ Wattの怪我でパスラッシュが機能しなくなりと、誰も得しない残念なトレードでした。2020のJAXのYannick Ngakoueとかも同様ケースでした。 (戻ってきた例) 2022 Jessie Bates (CIN), 2023 Josh Jacobs (LV) ここまで強硬でない場合、この2人のようにシーズン開始直前にホールドアウトから戻ってきてタグにサインして1年契約でプレーするのが一般的です。その後、翌年タグを貼られなかったため2人ともFA市場に出て別チームと長期契約しました。 ただ、一見上手くいっているように見えつつ、個人的にはこれにもあまりメリット感じないんですよね。シーズン前の怪我リスクを下げたと言えばそうですが、調整遅れるし、Tee Higginsみたいに翌年もタグ貼られたら意味ないし。データはないですがパフォーマンスも落ちる印象なので、Chris JonesやDrew Breesみたいに7月の期限まで本気でホールドアウトしてあらゆる手段で交渉して、それでダメならサインして大人しくプレー派です。
5.5. レギュラーシーズンを全休(9月以降) → 絶対ダメ
いよいよ修羅の道です。長期契約は制度的にもう結べず、トレーニングキャンプ全休で訴えてもトレードしない頑ななチームとの関係はおそらく厳しい。フランチャイズタグの本当の「最終サイン期限」はWeek10(11月)あたりに設定されていて、これを過ぎるとその年のプレーは不可能になります。さらに実質的な罰金(契約がないので給料がない)も半端じゃない。 それでも**「タグではプレーしない」と言う信条を最後まで貫いた猛者**が過去に2人いるので紹介します。1人は本日のサムネのLe'Veon Bell (PIT)です。 (例1) 2018 Le'Veon Bell (RB, PIT) ボクサーになる前はトップRBだったBell、ランスタイルも独特なので結構根強いファンがいますよね。ルーキー契約中に2度のオールプロ(1st, 2nd1回ずつ)、十分すぎる結果を残したにも関わらず、長期契約がまとまらなかったBell。2017はタグでプレーし、400回ボール持ってオールプロ1stと期待以上の結果を残すも、2018年には2年連続のタグ指定。これで不満が爆発し、結局Week10の期限までサインせず、シーズン全休が決定します。 その後翌年FA市場に出たBellはNYJと4年$52M ($35M保証)で合意。念願の長期契約は得たものの、PIT在籍時に拒否したとされる5年$70M提示と大きく変わらない契約となりました。その後輝きを取り戻すことはなく、NYJをカットされてからはほとんど活躍なしで微妙なキャリアで終わることに。最近性加害で訴えられて$25M支払い命じられてる。
ただちなみに、調べてみて驚いたんですが、当時のRBの最高給ってDevonta Freemanの年$8.2Mとかなんですよね。同年にTodd Gurley(LAR)が4年$60Mで更新し、その後$15M/年前後でZeke Elliott, David Johnsonなどが続いてこれが標準となりましたが、Bellがもし$10M程度で納得してサインしていたらこの傾向はなかったはず。RB界全体に対しては市場の底上げに貢献した功労者と言えると思います。 (例2) 1997 Sean Gilbert (DT, WAS) もう1つはかなり古い話ですが、WASのDT Sean Gilbertが1997年に「タグではプレーしない」と主張して実際にシーズンを全休しています。しかしWASフロントもなかなか凄く、翌年の1998年も全く退かずにGilbertを2年連続でのタグ指定。最終的には、非独占のタグだったため他チームと交渉できて、CARは当時守備選手最高額の7年$46Mをオファー。WASは(当然)マッチせず、CARに移籍&対価で1巡2つが渡ることになりました。現在までに、非独占タグを貼られて実際に他のチームに移籍した唯一のケースです。一応CARでも4年ほどプレーしましたが、目立った活躍はなし。Bellに比べたら成功ですが、これも一番得をしたのはWASですね。 以上の2例ですが、これを見ると「行き過ぎたホールドアウトは損をする」と言うのが伝わるのではないでしょうか。特にBellにとって不運だったのが、当時2年目のJames Connor(現ARI)が台頭してしっかりBellの穴を埋めてしまったことです。 金銭的にも、特にタグは保証はされているものの契約金がなく基本給だけなので、試合を休まれたら全く払わなくてよくて、チームの懐は特に痛まななくてあまりチームにダメージがないんですよね。WASはSean Gilbertで1巡x2貰えて大成功、PITはBellはトレードも延長もできませんでしたが、補填ピックの3巡は貰えてConnorへとスムーズに乗り換えて無駄なしと、結局得をしたのは元チームという結果になりました。
5.6. まとめ:タグには実質的に拒否権がない
以上のように、現制度では交渉の材料としてホールドアウトすることは可能なものの、選択権は基本的にチームにあります。チームが長期契約延長もトレードも拒否した場合、選手が取れる選択は **1.**諦めてタグにサインして1年契約でプレーする **2.**タグに最後までサインせずその年のプレー自体を止める の二択で、勝手に他のチームと交渉したり契約したりすることは不可能です。 そして2つ目の選択肢は現実問題かなり厳しい。サインしていないため給料は発生しませんし、年齢が重要なNFL選手にとって非常に重要な若い時期の1年をフイにすることになります。特にBellの例を受けて、以降タグに限らず契約延長を求めてのホールドアウトでRSの試合を休むケースはほぼ見られません。 結果、近年ではある程度粘ったら諦めて1年契約でプレーせざるを得ない選手がほとんどで、その場合でも翌年2度連続のタグを貼られることも。かなり選手にとって不利で、チームにとって有利な制度と言えると思います。
6. ここが変だよFranchise Tag
最後に、フランチャイズタグ制度が選手にとって不利と言う点がわかったところで、どこがおかしいかをポイント別に考えてみます。 前提として、タグというのは「チームが最高の、そして最も重要な選手を 保護」する方法」と謳われて導入された制度で、RBなどで多い**「便利な1年契約」「見極めのための仮延長」として使われる一部のケースは不適切**だと僕は考えています。
6.1. 「非独占 (non-exclusive)」タグなのに実質独占
非独占と言いつつ、実際に他のチームが獲得対価を払って交渉・獲得したのは30年前の1998年のSean Gilbert (WAS)の1回のみで、「他のチームも交渉できる」という前提が成立していません。 最大の理由は設定されている**「1巡2つ」と言う大きすぎる&雑な対価**です。1巡1位と1巡32位が同じ扱いになるのも変な話。特に「キャップに余裕があり、対価を出してでも獲得して長期契約を結びたい」チームなんて大抵はその時点では弱いのでドラフト順位が高く、トップ10レベルの1巡を出すのには躊躇します。 Lamar Jacksonレベルすら1チームも手を挙げないとなると、今後も1巡2つ出して取りに行く未来は見えませんよね。また、オファー出したチームと同じオファーにマッチすれば残せると言う救済があるので、対価なんてもっと少なくていいはずです。 解決案:タグの種類は1つに統一する 非独占タグを残す場合は補償を1巡x2から減らす
6.2. 連続でタグを貼れる
今年のTee Higginsもそうですが、タグが導入された経緯を考えると2年連続で貼れるのは変な話(制度上は3年まで可能)。「その1年の間に長期契約を結ぶ or まとまらなかったら諦めてトレードorFA」でいいはずです。この意見は今年もいくつか見ましたし、割とポピュラーな印象です。 2連続でタグを貼ると1年目の2.0割20%増しの年俸になるという抑止力はありますが、この上がり幅ももっと大きくていいはず。かなりの例外ケースであるべきはずが、2011年以降で連続タグが13人いるというのは多いです。 解決案:2年連続のタグは禁止する 禁止しない場合は、タグ2回目の給料は1回目の140%にする
6.3. 長期契約は7月中旬までしか結べない
長期契約の交渉のためにあるタグ制度なのに、長期契約を結べるのが7月中旬までで、それ以降は1年契約のみというのも選手に不利な制度。5.3.で述べたように、これがトレーニングキャンプ前なので、「長期契約を結ぶためにキャンプをホールドアウトする」という通常の契約延長で可能な手法が使えません。これは不公平ではないでしょうか。 解決案:長期契約締結期限は撤廃 残すとしても期限は開幕直前 or トレード期限など従来より遅く設定する 他にもタグの給料の一部を前払い制にするなど、チームにとって判断を早くしないと損をする仕組みにするのもありです。
6.4. ポジション分けが雑
ポジションによってサラリーが全然違うので分ける必要があるのはわかるのですが、上の表を見るとLBの値だけ高すぎて、意外とDEが安いのに違和感がないでしょうか。 これは、多くのトップEdge選手 (TJ Wattなど)がOutside Linebackerとして登録されていて、サラリーを決める際にポジション別のトップ5を取るとDEは少なくなり、LBはOLBに支配されるからです。結果、ILBにタグを貼ろうとするとポジション最高額のRoquon Smithより遥かに高いという変な現象が発生します。 また、その割にOLは5人全員共通なのも謎。移ったりもするので区別が難しいんでしょうが、OTの方が高いのは当然なので区別したい。 解決案:スナップのセット位置で計算し、その数が一番多い場所を規程ポジションとする。IOLとOT、ILBとOLBは分けて、DEとOLBはEdgeでまとめる
6.5. どのポジションでも「トップ5サラリーの平均」で計算
6.4.に関連しますが、試合に出る人数やロースター中で占める人数も全然違うにも関わらず、タグのサラリーは「リーグトップ5サラリーの平均」で計算します。 これも変な話。OLは各チーム5人スターターがいますし、WRはWR2くらいまでは良い選手にしたいものですが、RBやTEは基本メインのスターター1人です。同じチームからRBでプロボウル2人とか滅多にいないですよね、2017年のAlvin kamaraとMark Ingram (NO)くらいしか記憶にありません。言いたいだけ。 このため、トップ選手の人数が少ないポジションで「上位5位の平均」を取ると、それがトップ選手の年俸を反映していないケースが存在します。RBやTEなんかがそうで、タグの金額が安くなりがちで1年契約として使われる場合がとても多い。逆にOLでは数が多すぎる&共通なので、この前のTrey Smith(KC)はタグを使ったらGの最高額になりました。これもバランス悪いので何とかしたい。 解決案:サラリー計算の際は、ポジション別の人数を考慮する (RBはトップ3の平均、WRはトップ5の平均など差をつける)
7. 最後に
以上、フランチャイズタグ制度の問題点を挙げてみました。 個人的には、今のNFLならどのチームも良い選手とは早めに延長する傾向があるし、一度無くしてしまってもいいんじゃないかと思うくらいの制度です。他のスポーツ含めてもこれだけオーナー側に有利なものって珍しいですし。選手が自分の価値を評価してもらえてチームを自由に選べるよう、こういう制度の改訂はあってもいいかと思って書いてみました。 長文の記事、最後までお読みいただきありがとうございました。久々にnote書いたら楽しかったので、オフシーズンは暇を見つけて書こうと思います。予定では次は、Saintsのキャップが完済したのを機会に「チームの再建」について書きたいところ。気長にお待ちください。 これまでの記事のまとめ
参考資料
- Franchise tag after 25 years: Looking back at best, worst decisions (ESPN)
- Sean Gilbert doesn't regret sitting out, backs Drew Brees' stand (nfl.com)
- Agent's Take: What did Le'Veon Bell's year off ultimately mean? Let's break down his Jets contract (CBS)
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