「We Want Football」:ロックアウト下で始まった異例のドラフト

注目 | #NFLDraft2011 #Lockout #RogerGoodell #RadioCity

2011年のNFLドラフトは4月28日から30日まで、ニューヨークのRadio City Music Hallで開催された。しかし、会場を包んでいたのは通常のオフシーズンとは異なる緊張感だった。

NFLと選手側の労使交渉が決裂し、オーナー側は3月12日にロックアウトを開始。FA契約やトレード、チーム施設での練習など、リーグの通常業務の多くが止まった状態でドラフトを迎えた。指名権同士のトレードは可能だったが、契約中の選手を交換に含めることはできなかった。

Roger Goodellコミッショナーが初日のステージに登場すると、観客から大きなブーイングと「We Want Football」のチャントが起きた。Goodellは「聞こえている。私も同じだ」と応じたが、ブーイングはその後も続いた。

新人にとっても状況は不透明だった。指名されてもロックアウトが続く限り、契約交渉やチームとの通常の接触、プレーブックの受け取り、コーチとの練習を始められない。フランチャイズの将来を担う選手を選ぶ一方で、いつ実際に育成を始められるか分からない異例のドラフトだった。

出典: NFL Lockout Watch: Roger Goodell Repeatedly Booed By Fans At NFL Draft (Sports Business Journal) NFL draft trades limited by lockout (ESPN) Falcons make blockbuster deal with Browns, move up for Jones (NFL.com)


全体1位はCam Newton:1年の先発経験に託したPanthersの再建

Auburn大でプレーするCam NewtonAuburn大でプレーするCam Newton

Photo: Matthew Tosh / CC BY-SA 2.0(Auburn時代、2010年)

解説 | #CamNewton #Panthers #No1Overall #Heisman

Carolina Panthersは全体1位でAuburn大のQB Cam Newtonを指名した。

Panthersは前年を2勝14敗で終え、得点、パスヤード、総獲得ヤードでリーグ最下位。前年のドラフトでも2巡目でQB Jimmy Clausenを指名していたが、Ron Rivera新HCの下で再び最重要ポジションへ投資した。

NewtonはAuburnで先発した唯一のシーズンに、2,854パスヤード、30TDに加え、1,473ラッシュヤード、20TDを記録。ハイズマン賞を受賞し、チームを全米王座へ導いた。6フィート5を超える体格、強肩、RBのような走力を備え、既存のQB像に収まらない候補だった。

一方で、トップレベルの大学での先発経験は1年だけだった。Auburnではシンプルな読みとショットガンを中心とするオフェンスでプレーしており、NFLの複雑なカバレッジ、ポケットからのフットワーク、プレーコールへの適応には時間が必要と見られていた。

大学時代の移籍経歴や、父親がMississippi State大に金銭を要求したとされた問題もあり、人物評価を含めた議論も続いた。それでもCarolinaは、未完成さよりも他の候補にはない身体能力と得点創出力を選択。新体制の最初の指名を、最も上限の高い選手に使った。

出典: Panthers select Cam Newton with No. 1 pick (ESPN) Instantly, Newton is most intriguing draft prospect of 2011 (NFL.com) Cam Newton goes first to Carolina Panthers (Associated Press/New Haven Register)


ロックアウト訴訟の原告が全体2位:Von MillerとGoodellが同じステージへ

Broncosに加入したVon MillerBroncosに加入したVon Miller

Photo: Jeffrey Beall / CC BY-SA 3.0(2011年8月)

注目 | #VonMiller #Broncos #Lockout #PassRush

Denver Broncosは全体2位でTexas A&M大のLB Von Millerを指名した。

Millerは大学最終2年間で27.5サックを記録し、爆発的な初速と低い姿勢からOTの外側を回る能力を評価された。4–3守備への移行を進めるDenverでは、LBとしてプレーしながら、パス場面ではエッジからQBを狙う役割が想定された。

この指名には、フットボール以外の象徴的な意味もあった。Millerは、選手側がロックアウトの停止を求めて起こした集団訴訟「Brady v. NFL」の原告の一人だった。まだNFL選手として契約していないドラフト候補を代表する立場として訴訟に加わっていた。

そのMillerがドラフトへの出席を決め、ロックアウトを実施したリーグのコミッショナーから全体2位として名前を呼ばれた。労使対立の当事者同士が、NFL入りを祝う同じステージに立つという、2011年にしか起こり得ない光景だった。

出典: Roger Goodell To Shake The Hand Of The Prospect Who Is Suing Him (Business Insider) 2011 NFL Draft results Scouting Report: Von Miller (NFL Mocks)


Cincinnatiの攻撃を作り直す2人:A.J. GreenとAndy Dalton

分析 | #AJGreen #AndyDalton #Bengals #CarsonPalmer

Cincinnati Bengalsは全体4位でGeorgia大のWR A.J. Greenを指名した。

Greenは大学3年間で166キャッチ、2,542ヤード、23TD。長い腕、ボールへの反応、空中戦の強さ、滑らかなルートランニングを備え、BengalsのJay Gruden新OCはドラフトクラス最高のオフェンス選手と評価していた。

Cincinnatiは攻撃の転換期にあった。Terrell Owensは1年契約を終え、Chad Ochocincoも自身の退団を予想。さらにQB Carson Palmerは、トレードされなければ引退すると球団へ伝えていた。

そのため、Greenの指名直後から「誰が彼に投げるのか」が最大の問題になった。

Bengalsは1巡目ではQBを選ばず、2巡目全体35位でTCU大のAndy Daltonを指名した。Daltonは大学で4年間先発し、42勝7敗。正確性、判断の速さ、リーダーシップを評価された一方、NFLで求められる腕力や高い天井については意見が分かれていた。

Palmerが戻るかも分からず、ロックアウトで新人の練習時間も確保できない中、CincinnatiはGreenとDaltonを連続した上位指名で獲得。既存の攻撃を補修するのではなく、新しいパスゲームを一から作るドラフトとなった。

出典: Bengals draft Georgia WR Green with fourth overall pick (NFL.com) Bengals' newest QB Dalton ready to hit the ground running (NFL.com) Carson Palmer wants out of Cincinnati (ESPN)


Falconsが27位から6位へ:Julio Jonesに5つの指名権

解説 | #JulioJones #Falcons #Browns #BlockbusterTrade

Atlanta FalconsはCleveland Brownsとの大型トレードで全体27位から6位へ上がり、Alabama大のWR Julio Jonesを指名した。

Atlantaが渡したのは、2011年の1巡27位、2巡、4巡に加え、2012年の1巡と4巡。合計5つの指名権を使って21枠上昇する、ドラフト最大の取引だった。

Jonesは6フィート3前後、220ポンドの体格を持ちながら、Combineでは足の骨折を抱えた状態で40ヤード走4秒39を記録。ブロッキング、キャッチ後の走力、中央で接触を受けながらプレーする強さを評価された。

Falconsは前年を13勝3敗で終えたが、プレーオフでPackersに48失点して敗退していた。守備補強を求める見方もあった中、Thomas Dimitroff GMはRoddy Whiteと並ぶ爆発的なターゲットをMatt Ryanへ与えることを優先した。

NFL.comの当時の評価でも、Jonesの能力より、これだけ多くの若い戦力を獲得する機会を一人に集中させることへの批判が目立った。ロックアウトによって選手を交換材料に使えず、指名権だけで対価を組む必要があったことも、5指名権という大規模なパッケージにつながった。

出典: Falcons make blockbuster deal with Browns, move up for Jones (NFL.com) In an unpredictable first round, what was the biggest surprise? (NFL.com)


トップ12にQBが4人:必要性が評価順位を押し上げる

分析 | #JakeLocker #BlaineGabbert #ChristianPonder #QuarterbackRush

2011年の最初の12指名では、4人のQBが選ばれた。

  • 1位:Cam Newton/Panthers
  • 8位:Jake Locker/Titans
  • 10位:Blaine Gabbert/Jaguars
  • 12位:Christian Ponder/Vikings

Newton以外の3人がこれほど早く選ばれたことは、初日最大の驚きの一つとなった。

Titansが8位で指名したLockerは、前年に大学を離れていれば全体1位候補とも見られていた。強肩、走力、リーダーシップを備える一方、大学最終年のパス成功率は55.4%。ポケットからの正確性には大きな課題があると評価されていた。それでもVince Youngとの決別を進めるTennesseeは、将来の中心としてLockerを選択した。

Jaguarsは全体16位と2巡49位をWashingtonへ渡し、10位へトレードアップしてGabbertを指名した。GabbertはNewtonと並ぶ上位QB候補と見られていたため、10位まで残った時点でJacksonvilleが動いた。David Garrardとの競争を作りながら、長期的な後継者を確保する判断だった。

Vikingsは12位でPonderを指名。Ponder本人もこれほど早い順位を予想していなかったと話した。フットボールIQ、正確性、プロ型オフェンスの経験を評価された一方、腕力と大学時代の負傷歴には懸念があった。

NFL.comのドラフト直後の討論では、LockerとPonderをトップ12で選んだ判断を、QBを必要とするチームによる「リーチ」や「パニック」とする厳しい評価も出ていた。QBの重要性が、純粋な選手順位以上に指名を前へ押し上げた1巡目だった。

出典: Locker Excited to Compete at NFL Level (Tennessee Titans) Jags send two picks to 'Skins, draft QB Gabbert at No. 10 (NFL.com) In an unpredictable first round, what was the biggest surprise? (NFL.com) 2011 NFL Draft results


1巡目でDLが12人:QBラッシュと同時に進んだフロント強化

Texansで開幕を迎えたJ.J. WattTexansで開幕を迎えたJ.J. Watt

Photo: Sgt. Ashley Bell / U.S. Army(パブリックドメイン、2013年)

記録 | #DefensiveLine #PassRush #J.J.Watt #NFLDraft2011

QBが上位を動かす一方、2011年の1巡目を人数で支配したのはディフェンシブラインだった。NFL.comの当時の集計では、1巡目だけで12人のDL/エッジ選手が指名された。

上位では、Billsが3位でMarcell Dareus、49ersが7位でAldon Smith、Texansが11位でJ.J. Watt、Lionsが13位でNick Fairley、Ramsが14位でRobert Quinnを指名。さらにRyan Kerrigan、Adrian Clayborn、Phil Taylor、Cameron Jordan、Muhammad Wilkerson、Cameron Heywardらが続いた。

当時のNFLではパスオフェンスの比重が高まり、QBへプレッシャーをかけられる大型選手の希少価値が上昇していた。同時に、3–4と4–3を併用するチームが増え、複数の位置でプレーできるフロント選手も求められた。

QBを探すチームが未完成な候補を早期に選ぶ一方、QBをすでに持つチームは、その相手を止める選手へ上位指名権を集中させた。2011年の1巡目は、リーグがパス中心へ進む中で、攻守双方が最重要プレーを巡って投資した結果でもあった。

出典: In an unpredictable first round, what was the biggest surprise? (NFL.com) 2011 NFL Draft results


Ravensの時計がゼロに:Bearsとの未成立トレードで指名順が逆転

珍事 | #Ravens #Bears #DraftClock #TradeError

全体26位を持っていたBaltimore Ravensは、Chicago Bearsとのトレードに合意したと考えていた。

予定されていた内容は、Ravensが26位を渡し、Bearsから29位と4巡127位を受け取るというものだった。しかしChicago側が制限時間内にリーグへ取引成立を連絡できず、Baltimoreの10分間の持ち時間が終了した。

その間に全体27位のKansas City Chiefsが先に指名を提出し、WR Jonathan Baldwinを選択。Ravensは一つ後の27位でCB Jimmy Smithを指名した。Bearsも当初狙っていたOT Gabe Carimiを29位で獲得したため、選手の指名だけを見れば両チームとも希望を実現したが、Baltimoreは受け取る予定だった4巡指名権を失った。

BearsのJerry Angelo GMは自身のミスを認めて謝罪。Ravensは補償を求めたが、Chicagoは追加の指名権を渡さなかった。

ドラフトの持ち時間を超えても指名権そのものを失うわけではなく、次のチームに先に選ぶ権利が移る。通常はほとんど見られない制度が、トレード処理の失敗によって実際に発動した瞬間だった。

出典: Bears sorry for trade mess, but Ravens reportedly want a pick (NFL.com) Bears get blame, benefit after botched deal with Ravens (NFL.com)


Saintsが1巡目へ戻る:翌年の1巡を使ってMark Ingram

解説 | #MarkIngram #Saints #RunningBack #TradeUp

New Orleans Saintsは全体24位でCalifornia大のDE Cameron Jordanを指名した後、New England Patriotsとのトレードで1巡目へ戻った。

Saintsが渡したのは2011年の2巡56位と2012年の1巡指名権。獲得した全体28位で、Alabama大のRB Mark Ingramを選んだ。

Ingramは2009年に1,658ラッシュヤードを記録し、Alabama史上初のハイズマン賞を受賞。2010年は膝の手術で最初の2試合を欠場し、875ヤードにとどまったが、パワー、視野、接触後のバランスを評価され、2011年最初のRBとして指名された。

SaintsにはPierre Thomas、Chris Ivory、FA加入したばかりのDarren Sprolesらがいたが、Sean Paytonのオフェンスに多様なRBを揃えることを重視した。

一方、RBのために翌年の1巡指名権まで使ったことには驚きが集まった。NFL.comの当時の分析でも、FalconsのJonesトレードと並び、初日の大きな対価として挙げられている。

出典: Saints trade back into first round to draft Ingram at No. 28 (NFL.com) In an unpredictable first round, what was the biggest surprise? (NFL.com)


22歳でフットボールを開始:元消防士Danny Watkinsが23位

注目 | #DannyWatkins #Eagles #Firefighter #OffensiveLine

Philadelphia Eaglesは全体23位でBaylor大のOG Danny Watkinsを指名した。

Watkinsはカナダ出身で、学生時代はアイスホッケーやラグビーを経験。高校卒業後はBritish Columbia州で消防士として働き、消防科学を学ぶためにCalifornia州のButte Collegeへ進学した。

そこで初めて本格的にアメリカンフットボールを始めたのは22歳の時だった。Junior Collegeで評価を高め、Baylorへ編入するとLTとして2年間先発。Senior BowlではOGでもプレーし、即戦力のインテリアOL候補と見られるようになった。

ドラフト時点で26歳と、新人としては異例の年齢だった。一方、Eaglesは年齢を長期的な成長余地の制限と見るより、成熟度、強さ、技術的な完成度を評価。チーム公式も「plug-and-play」のOGとして、すぐに右OGの先発争いへ加われる選手と説明した。

少年期からNFL入りを目指してきた候補とは異なり、消防士を経てわずか数年で1巡目まで到達した異色の経歴だった。

出典: Eagles Select OG Danny Watkins 23rd Overall (Philadelphia Eagles) Watkins an unusual first-round pick for Eagles (NBC Philadelphia)


全体1位候補から51位へ:Da'Quan Bowersを止めた膝の評価

ドラマ | #DaQuanBowers #Buccaneers #MedicalEvaluation #DraftSlide

Clemson大のDE Da'Quan Bowersは、大学最終年に15.5サックを記録し、ドラフト評価の初期段階では全体1位候補にも挙げられていた。

しかしシーズン終了後に右膝の手術を受け、Combineではワークアウトに参加できなかった。Pro Dayでも完全な状態には見えず、膝の長期的な耐久性について各球団の医療評価が分かれた。

Bowersは1巡目で名前を呼ばれず、2日目も待ち続けた。Tampa Bay Buccaneersが2巡目全体51位で指名し、予想外のスライドを止めた。

本人は、手術が当初考えていたより大きな処置だったことや、ドラフト前日に代理人から1巡目を外れる可能性を伝えられていたことを後に明かしている。それでも実際に初日を通過するとは考えておらず、待機は「胸が張り裂けるようだった」と表現した。

Tampa Bayは1巡目20位でもDE Adrian Claybornを指名していた。膝のリスクを受け入れ、二つの上位指名を同じポジションへ使うことで、パスラッシュを一度に作り直そうとした。

出典: Bowers eager to show he's OK after "heartbreaking" draft slide (NFL.com) 2011 NFL Draft Picks: Da'Quan Bowers Falls Out of the First Round (Bleacher Report)


がん治療中のMarcus Cannon:Patriotsが5巡目で指名

感動 | #MarcusCannon #Patriots #TCU #Cancer

New England Patriotsは5巡目全体138位で、TCU大のOL Marcus Cannonを指名した。

Cannonは6フィート5、358ポンドの大型OLで、OTとOGの双方でプレー可能。純粋なフットボール評価では、より早いラウンドでの指名候補と見られていた。

しかしドラフト直前の身体検査をきっかけに、非ホジキンリンパ腫と診断された。治療成功率は90%を超えると説明されていたものの、ドラフト時点では化学療法を受けており、いつフットボールへ戻れるかは分からなかった。

多くの球団が医療面の不確実性から指名を見送る中、Patriotsは5巡目でCannonを選択した。即戦力としての期待ではなく、まず治療を終え、健康を取り戻すことを前提とした指名だった。

ロックアウト中で新人を施設へ迎えられないという特殊な環境に加え、Cannonには通常の新人以上に慎重な医療管理が必要だった。フットボール選手としての評価と、人命に関わる治療を明確に分けて考えなければならない選択だった。

出典: Patriots take Marcus Cannon in fifth round (ESPN) 2011 NFL Draft Results: Patriots Draft Marcus Cannon (SB Nation)


過去最多56人のアーリーエントリー

記録 | #Underclassmen #EarlyEntry #CollegeFootball #DraftRisk

NFLは2011年1月、大学での出場資格を残す56人にドラフトへの特別参加資格を認めた。前年の53人を上回り、当時の過去最多だった。

全体1位のCam Newtonをはじめ、Marcell Dareus、Patrick Peterson、Julio Jones、Nick Fairley、Aldon Smithなど、1巡上位には大学を早期に離れた選手が多数並んだ。

新人サラリー制度の変更が労使交渉の争点となり、将来の新人契約が従来より抑制される可能性も報じられていた。それでも、大学でさらに1年プレーして負傷するリスクと、NFLで早くキャリアを始める利益を比較し、多くの選手が2011年のエントリーを選択した。

ただし、早期エントリーを選んだ全員が指名されるわけではない。ロックアウトによって指名後すぐに契約や練習へ移れない状況も含め、2011年のアーリーエントリー組は通常以上に不確実な環境へ踏み出した。

出典: 56 Players Granted Special Eligibility for 2011 NFL Draft (Tennessee Titans/NFL)


全体254位は地元HoustonのCheta Ozougwu

注目 | #ChetaOzougwu #MrIrrelevant #Texans #Rice

2011年ドラフト最後の全体254位で、Houston TexansはRice大のDE Cheta Ozougwuを指名した。

OzougwuはHouston生まれで、市内のAlief Taylor高校からRiceへ進学。大学では通算11サックを記録し、最終年にAll-Conference USAのファーストチームへ選出された。

TexansはWade Phillips新DCの下で4–3から3–4への移行を進めており、6フィート2、255ポンドのOzougwuをDEではなくOLBとして評価。Gary Kubiak HCは、複数の位置とスペシャルチームでプレーできる知性と運動量を挙げた。

地元で育ち、地元の大学でプレーした選手が、地元NFLチームから最後に指名された。Ozougwuには「Mr. Irrelevant」の称号とともに、カリフォルニア州Newport Beachで開催されるIrrelevant Weekへの招待が贈られる。

Radio City Music Hallで始まった254人の指名は、Houstonから数キロの場所でフットボールを続けてきた選手で締めくくられた。

出典: Mr. Irrelevant: Texans take Ozougwu to cap 2011 draft (Houston Texans)


選手を動かせない市場で、指名権とQB評価が動いた3日間

まとめ | #NFLLockout #QuarterbackValue #DraftCapital #NFLDraft2011

2011年ドラフトは、NFLのシーズンそのものが開催されるか分からない環境で行われた。

チームは選手をトレードできず、新人を指名してもすぐには契約や指導を始められなかった。それでも各球団は、将来のロスターを作るための決断を止めることはできなかった。

Panthersは1年しかトップレベルで先発していないNewtonを全体1位に選び、フランチャイズの方向を変えようとした。Titans、Jaguars、Vikingsもトップ12でQBを指名し、完成度への懸念よりポジションの必要性を優先した。BengalsはGreenとDaltonを加え、Palmer後を見据えた攻撃の再構築を始めた。

一方で、AtlantaはJonesのために5つの指名権、New OrleansはIngramのために翌年の1巡指名権を投じた。指名回数を維持するより、特定のプレーメーカーへ資産を集中させる判断だった。

守備側では、1巡目だけで12人のフロント選手が選ばれた。パス中心へ進むリーグで、QBを獲得する競争とQBを倒す競争が同時に加速していた。

Bowers、Cannonの順位には医療評価が大きく影響し、WatkinsやOzougwuの指名はNFLまでの道が一つではないことを示した。

観客が「フットボールを返してほしい」と叫ぶ中で行われた2011年ドラフトは、リーグと選手が対立していても、各球団がQB、パスラッシュ、爆発的なプレーメーカーへ置く価値だけは明確に表れた3日間だった。

出典: NFL Lockout Watch: Roger Goodell Repeatedly Booed By Fans At NFL Draft (Sports Business Journal) In an unpredictable first round, what was the biggest surprise? (NFL.com) Falcons make blockbuster deal with Browns, move up for Jones (NFL.com)