2年連続のシカゴ開催:Draft Townに22万5,000人

シカゴ・グラントパークに設けられたDraft Townの会場シカゴ・グラントパークに設けられたDraft Townの会場

Photo: swimfinfan / CC BY-SA 2.0

注目 | #NFLDraft2016 #Chicago #DraftTown #Goodell

2016年のNFLドラフトは4月28日から30日まで、2年連続でシカゴを舞台に開催された。指名発表はRoosevelt UniversityのAuditorium Theatre、ファン向けイベント「Draft Town」はGrant Parkで行われ、3日間の来場者は22万5,000人に達した。前年にニューヨークを離れて初めてシカゴで開催されたドラフトの成功を受け、NFLは都市全体を巻き込む大型イベントとしての規模をさらに拡大した形だ。ChiefsのClark Hunt会長も、シカゴが「ニューヨーク以外でもドラフトを成功させられる」と証明したと評価している。一方、Roger Goodellコミッショナーはステージに登場するたびに激しいブーイングを浴び、最終日には両腕を広げて「もっと来い」と応じてみせた。

出典: Three-Day Attendance For NFL Draft In Chicago Reaches 225,000 (Sports Business Journal) NFL draft to return to Chicago in 2016 (NFL.com)


Ramsが15位から全体1位へ:ロサンゼルス新時代の顔にJared Goff

解説 | #JaredGoff #Rams #No1Overall #TradeUp

ロサンゼルスへの移転を決めたRamsは、ドラフトの2週間前にTennessee Titansとの大型トレードを成立させ、全体15位から1位へ一気に上がった。Ramsが受け取ったのは全体1位に加えて4巡目と6巡目。対価として2016年の1巡目、2巡目2つ、3巡目に加え、2017年の1巡目と3巡目を差し出している。そして新たな本拠地でフランチャイズの顔に選んだのが、California大のQB Jared Goffだった。圧倒的な強肩型ではないものの、プレッシャー下でのポケットワーク、素早い判断、ショートからミドルへの正確性が高く評価された。NFL.comはGoffをNorth Dakota State大のCarson Wentzより完成度の高い「安全な選択」と評したが、複数年の上位指名権を投じた以上、この指名自体に安全な部分はほとんどない。

出典: L.A. Rams trade up to acquire No. 1 pick from Titans (NFL.com) L.A. Rams select Jared Goff with top pick of NFL draft (NFL.com) 2016 NFL Draft trade tracker: Details of all the moves (NFL.com)


Eaglesも全体2位へ:Carson Wentzのために未来の1巡目を投入

解説 | #CarsonWentz #Eagles #TradeUp #NFLDraft2016

Ramsのトレードから6日後、Philadelphia EaglesもCleveland Brownsから全体2位を獲得した。Eaglesが渡したのは全体8位、2016年の3巡目と4巡目、2017年の1巡目、2018年の2巡目。Howie Roseman副社長は、トレード成立時点でこの指名権をQBに使うことを公言していた。Goffが1位で消えると、EaglesはFCSのNorth Dakota State大でプレーしたCarson Wentzを予定通り選択。6フィート5、237ポンドのサイズ、強肩、運動能力、知性が称賛された一方、対戦相手のレベルとNFLへの適応期間は大きな論点だった。EaglesはSam BradfordとChase Danielに新契約を与えた直後であり、Wentzをすぐに先発させず育成する方針を示していたが、Bradfordは指名権獲得後にトレードを要求し、オフシーズンプログラムを欠席。未来のQBへの投資は、現有戦力との緊張も生んだ。

出典: Eagles acquire No. 2 overall draft pick from Browns (NFL.com) Philadelphia Eagles draft Carson Wentz with No. 2 pick (NFL.com) Sam Bradford demands trade after Eagles' move for No. 2 pick (ESPN) Doug Pederson: Sam Bradford missing valuable time (NFL.com)


全体3位でJoey Bosa:Chargersが最初に仕掛けたサプライズ

ルーキーイヤーのJoey BosaルーキーイヤーのJoey Bosa

Photo: Jeffrey Beall / CC BY 4.0

速報 | #JoeyBosa #Chargers #OhioState #DraftSurprise

上位2指名がGoffとWentzで固まっていたため、2016年ドラフトで最初の本当の分岐点はSan Diego Chargersの全体3位だった。事前にはOT Laremy Tunsil、DB Jalen Ramsey、DL DeForest Bucknerらが有力候補と見られていたが、Chargersが選んだのはOhio State大のエッジディフェンダーJoey Bosa。Bosa本人も指名の電話を「驚きだった」と話している。爆発的な直線スピードだけに頼るパスラッシャーではなく、手の使い方、ラン守備、複数の位置からプレーできる技術的完成度が評価された指名だった。一方で、3–4フロントを採用するChargersでどの位置を担当するのか、大学時代と同じ生産性をNFLでも維持できるのかについては議論が残った。それでも、必要性よりボード上の最高評価を優先した指名として、当日の評価はおおむね好意的だった。

出典: San Diego Chargers select Joey Bosa No. 3 (NFL.com) Why Being a Bolt is "An Amazing Surprise" for Joey Bosa (Los Angeles Chargers) NFL Draft Grades 2016: Chargers get A for Joey Bosa at No. 3 in a shocker (CBS Sports)


Cowboysが全体4位でEzekiel Elliott:「RBの価値」を巡る大勝負

Ezekiel Elliott (RB) | Pick 4: Dallas Cowboys | 2016 NFL DraftEzekiel Elliott (RB) | Pick 4: Dallas Cowboys | 2016 NFL Draft — YouTube で見る ↗

解説 | #EzekielElliott #Cowboys #RunningBack #PositionalValue

Dallas Cowboysは全体4位でOhio State大のRB Ezekiel Elliottを選択した。Elliottはランナーとしての視野や加速力だけでなく、レシーブとパスプロテクションにも優れ、ドラフトクラスで最も完成されたオフェンス選手の一人と評価されていた。一方、近年のNFLではRBを上位指名する価値そのものが低下したと考えられており、Cowboysもドラフト直前にはRBのポジション価値が以前より下がっていることを認めていた。そのため、DB Jalen Ramseyら守備のトップ候補を残して4位をRBに使った判断には、即戦力としてのインパクトを評価する声と、指名順位が高すぎるという批判が正面から衝突した。強力なOLの背後に万能型RBを置き、2014年型のボールコントロール攻撃を再現するという、明確なチーム哲学を伴った指名だった。

出典: Cowboys Take Ohio State's Ezekiel Elliott With No. 4 Overall Pick (Dallas Cowboys) Eatman: RB Philosophy Didn't Change; But Elliott Was Too Good To Pass Up (Dallas Cowboys) 2016 NFL Draft: Cowboys get a big D for drafting Ezekiel Elliott at No. 4 (CBS Sports)


Laremy Tunsilを襲った指名直前の流出:トップ候補が13位へ

ドラマ | #LaremyTunsil #Dolphins #DraftNight #SocialMedia

ドラフト開始の十数分前、Ole Miss大のOT Laremy Tunsilの認証済みTwitterアカウントに、ガスマスク型の器具を使って喫煙する過去の映像が投稿された。映像はすぐに削除され、Tunsilと代理人側はアカウントがハッキングされたと説明したが、複数球団がその場でTunsilをドラフトボードから外したと報じられた。かつて全体1位候補とも見られていたTunsilは指名を待ち続け、Miami Dolphinsが全体13位でようやくそのスライドを止めた。さらに指名後には、大学関係者に金銭を求めたように見えるメッセージの画像がInstagramに投稿され、記者会見でもその内容について質問が集中した。選手評価や医療情報ではなく、指名開始直前のSNS投稿がドラフト順位を動かした、前例のほとんどない夜となった。

出典: Laremy Tunsil falls to 'Fins after video posts to Twitter (NFL.com) Laremy Tunsil says he received money from Ole Miss official (NFL.com) Laremy Tunsil says he took money from coach at Ole Miss (ESPN)


Brownsの新たな再建策:2位から15位まで下がり、14人を指名

分析 | #Browns #SashiBrown #PaulDePodesta #TradeDown

Cleveland Brownsの新体制は、1人のスター候補より多数の指名機会を選んだ。まず全体2位をEaglesへ譲り、続いて獲得した8位もTitansへトレード。最終的に全体15位でBaylor大のWR Corey Colemanを最初の指名選手とした。Sashi Brown、Hue Jackson、野球界から加わったPaul DePodestaらが率いるフロントは、ドラフト期間中に5件のトレードを実施している。その結果として、3日間を終えたときの新人は14人。これは7巡制の下では最多タイの人数であり、あわせて将来の上位指名権とベテランCB Jamar Taylorも手元に残した。高順位の選手ほど成功確率が高いという単純な考え方ではなく、不確実なドラフトでは試行回数を増やす方が長期的な価値を得やすいという発想である。新体制が掲げる分析重視の再建方針が、初めて具体的な形として現れた3日間だった。

出典: The First Draft of History (Sports Illustrated) 2016 NFL Draft trade tracker: Details of all the moves (NFL.com) 2016 NFL Draft: Quick-snap grades for AFC teams (NFL.com)


Jaylon Smithは34位、Myles Jackは36位:医療評価が止めたトップ級LB

解説 | #JaylonSmith #MylesJack #MedicalEvaluation #Day2

健康であれば1巡目上位も有力と見られていた2人のLBが、異なる膝の問題によって初日の指名から外れた。Dallas Cowboysは2巡目全体34位でNotre Dame大のJaylon Smithを選択。SmithはFiesta Bowlで膝の靱帯と神経を損傷しており、2016年シーズンを全休する見込みとされたうえ、神経がどこまで回復するかにも不確実性が残っていた。その2つ後、Jacksonville JaguarsはトレードアップしてUCLA大のMyles Jackを全体36位で指名した。Jackはルーキー年からプレーできる可能性がある一方、損傷した膝が将来的にマイクロフラクチャー手術を必要とするのではないかという懸念が広がっていた。即戦力性、長期的な耐久性、トップクラスの才能をどう比較するかという、医療情報の重さを象徴する連続指名だった。

出典: Injured LBs Jaylon Smith, Myles Jack drafted early in Round 2 (NFL.com)


3人目のQBはPaxton Lynch:その後は予想外の順番に

解説 | #PaxtonLynch #ConnorCook #CodyKessler #QBClass2016

GoffとWentzに続く3人目のQBを巡っては、Denver Broncosが全体31位から26位へトレードアップし、Memphis大のPaxton Lynchを選んだ。Seattleへ渡した対価は31位と3巡目94位。Peyton Manningが引退し、Brock Osweilerもチームを離れた直後のBroncosにとって、6フィート7のサイズと強肩を持つLynchは将来の先発候補だったが、大学のシステムからプロ型オフェンスへの移行には時間が必要と見られていた。

2日目以降の順番はさらに意外なものとなる。JetsはPenn State大のChristian Hackenbergを2巡目51位で指名し、Brownsは3巡目93位でUSC大のCody Kesslerを選択。1巡目候補として名前が挙がることもあったMichigan State大のConnor Cookは4巡目100位まで残った。Cookにはリーダーシップや人物評価を巡る疑問が報じられており、Raidersが指名権2つを使ってトレードアップし、その待ち時間を終わらせた。

出典: Denver Broncos trade up to select QB Paxton Lynch (NFL.com) Browns add former USC QB Cody Kessler at No. 93 (NFL.com) Raiders trade up in fourth round, select Connor Cook (Sports Illustrated) 2016 NFL Draft: Nine surprises we didn't see coming (NFL.com)


Buccaneersが2巡目でK Roberto Aguayo:3巡目と4巡目を払った指名

速報 | #RobertoAguayo #Buccaneers #Kicker #TradeUp

Tampa Bay BuccaneersはKansas City Chiefsに3巡目74位と4巡目106位を渡し、2巡目59位へトレードアップ。Florida State大のK Roberto Aguayoを指名した。Aguayoは当時NCAA史上最高の成功率を持つキッカーで、大学3年間でXPを一度も失敗していない圧倒的な実績を残していた。前年のBuccaneersはFG成功率72.5%でリーグ30位、XPも3本失敗しており、新しい長距離XP制度の下でキッカーを明確な補強ポイントと考えたことは理解できる。それでもKが最初の2巡で指名されたのは過去25年間で4人目であり、さらに複数の指名権を投じた判断には大きな驚きと批判が集まった。Day 2で最も大胆なポジション価値の判断だった。

出典: Buccaneers trade up to take kicker Roberto Aguayo (NFL.com) Buccaneers trade up to take kicker Roberto Aguayo (NBC Sports) Do the Bucs deserve criticism for taking FSU's Roberto Aguayo in the NFL Draft's second round? (Tomahawk Nation)


1巡目から落ちたAlabamaの3人:「全員が呼ばれるまで帰らない」

ドラマ | #Alabama #ReggieRagland #AShawnRobinson #JarranReed

Reggie Ragland、A'Shawn Robinson、Jarran ReedのAlabama大ディフェンス3人は、いずれも1巡目候補としてシカゴのグリーンルームに招待されていた。しかし初日が終了しても、3人の名前は呼ばれなかった。落胆した3人は一度は帰宅することも考えたが、話し合いの末、「全員が指名され、ステージを歩くまで残る」と約束して2日目も会場へ戻った。RaglandはBillsがトレードアップした全体41位、RobinsonはLionsの46位、ReedはSeahawksの49位でそれぞれ指名された。先に指名されたRaglandとRobinsonもそのまま会場に残り、最後にReedが呼ばれる瞬間まで見届けた。Reedは新天地のSeattleにちなみ、Marshawn Lynchを意識したSkittlesを手にステージへ上がっている。

出典: NFL Draft: Tide turns for Alabama trio on Day 2 (Medill Reports Chicago)


Ohio Stateから12人:最初の3巡で10人という新記録

シカゴのAuditorium Theatreで行われた2016年ドラフトシカゴのAuditorium Theatreで行われた2016年ドラフト

Photo: Fless13 / CC BY-SA 4.0

記録 | #OhioState #Buckeyes #CollegeFootball #NFLDraft2016

2016年ドラフトを大学別に支配したのはOhio Stateだった。全体3位Joey Bosa、4位Ezekiel Elliott、10位Eli Apple、16位Taylor Decker、20位Darron Leeと、1巡目だけで5人を輩出。2巡目にはMichael Thomas(47位)とVonn Bell(61位)が続き、最初の2巡で7人という数字は2008年USC、2000年Tennesseeと並ぶ最多タイとなった。3巡目にもAdolphus Washington、Braxton Miller、Nick Vannettが指名され、最初の3巡で10人という新記録を樹立している。大学公式によれば、最初の102指名のうち11人がBuckeyesで、9つのポジショングループすべてから少なくとも1人が選ばれた。最終的な指名人数は全大学最多の12人。ただしこれでも1校あたりの最多記録には届いておらず、その記録は2004年に同じOhio Stateが記録した14人である。

出典: 12 Buckeyes Selected in 2016 NFL Draft (Ohio State Buckeyes) It's the 2016 NFL Draft, brought to you by Ohio State (Medill Reports Chicago)


YouTubeから始まったNFLへの道:ドイツのMoritz Böhringerが史上初指名

注目 | #MoritzBoehringer #Vikings #Germany #International

Minnesota Vikingsは6巡目全体180位で、ドイツ出身のWR Moritz Böhringerを指名した。米国の高校や大学で一度もプレーせず、欧州のクラブチームから直接NFLに指名された史上初の選手である。Böhringerがアメリカンフットボールに興味を持ったきっかけは、YouTubeで偶然見つけたAdrian Petersonのハイライトだった。地元のチームを探して競技を始め、German Football LeagueのSchwäbisch Hall Unicornsでプレー。2016年2月末に米国へ渡ると、Florida Atlantic大のプロデーで6フィート4、227ポンドの体格と高い運動能力を示し、Day 3の注目選手となった。最初に憧れたPetersonと同じチームから指名されたことについて、本人は「これ以上ないほど最高だ」と喜びを表した。

出典: German WR Moritz Boehringer drafted by Vikings (NFL.com) Photos: Vikings Select German WR Moritz Boehringer 180th Overall (Minnesota Vikings)


Navy時代のKeenan ReynoldsNavy時代のKeenan Reynolds

Photo: Marv Lynchard / U.S. Department of Defense(パブリックドメイン)

注目 | #KeenanReynolds #Navy #Ravens #ServiceAcademy

Baltimore Ravensは6巡目全体182位で、NavyのQB Keenan Reynoldsを指名した。トリプルオプションを操ったReynoldsは、NCAA史上最多となる通算88ラッシングTDを記録したが、5フィート11、205ポンドの体格もあり、NFLではQBではなくRB、スロットWR、リターナーへの転向を準備していた。Ravensが位置するBaltimoreは海軍兵学校のあるAnnapolisに近く、地域的にも象徴性のある指名となった。一方、指名時点ではReynoldsがNFLでプレーしながら兵役義務を果たす許可を海軍から得られるかは確定していない。競技上のポジションを探すだけでなく、軍人としての責務とプロスポーツへの挑戦をどう両立させるかという、通常の新人とは異なる不確実性を抱えた指名だった。

出典: Ravens draft Navy QB Keenan Reynolds (NFL.com)


全体253位はKalan Reed:PFF評価54位のMr. Irrelevant

注目 | #KalanReed #MrIrrelevant #Titans #SouthernMiss

2016年ドラフト最後の指名は、Tennessee Titansが全体253位で選んだSouthern Miss大のCB Kalan Reedだった。Reedは最終学年に56タックル、4INT、19パスブレークを記録し、All-Conference USAのファーストチームに選出。分析サイトPro Football Focusはドラフト前の総合ランキングでReedを54位に置いており、最後の指名選手としては異例に高い評価を受けていた。Reedには「Mr. Irrelevant」の称号とともに、カリフォルニア州Newport Beachで開催される恒例のIrrelevant Week、ハイズマン賞を逆さにした「Lowsman Trophy」が贈られる。なおこの指名権はもともとDenver Broncosのもので、当日にステージへ用意されていたのはBroncosのユニフォームだった。Jon Robinson新GMが大型トレードを繰り返して増やした指名権の最後が、予想以上の評価を受けていたCBに使われ、253人のドラフトが締めくくられた。

出典: "Mr. Irrelevant": Tennessee Titans take CB Kalan Reed (NFL.com) LOOK: Mr. Irrelevant gets drafted by Titans, ends up with a Broncos jersey (CBS Sports)


指名権を使い切る者と、集める者:「価値」を巡った2016年ドラフト

分析 | #DraftCapital #QuarterbackValue #PositionalValue #NFLDraft2016

2016年ドラフトを貫いたテーマは、選手の能力だけでなく「限られた指名権を何に使うか」という価値判断だった。RamsとEaglesは、フランチャイズQBを確保できるなら複数年の上位指名権を失っても構わないと判断し、GoffとWentzを最初の2人として選んだ。対照的にTitansとBrownsは高順位を売り、1人に集中するリスクよりも選手を増やす道を選択した。

ポジション価値を巡る判断も大きく分かれた。Cowboysは全体4位をRB Elliottに使い、BuccaneersはK Aguayoのために2つの指名権を差し出した。CowboysとJaguarsは負傷したSmithとJackに高い2巡目指名権を投じ、現在の戦力より将来的な上限を優先した。どの判断が正解だったかをドラフト終了時点で知ることはできない。ただし各球団が「QB」「指名回数」「ポジション」「医療リスク」にどの程度の価値を置いているかが、これほど明確に可視化されたドラフトは珍しい。

出典: 2016 NFL Draft trade tracker: Details of all the moves (NFL.com) 2016 NFL draft grades: How all 32 teams fared (Sports Illustrated) 2016 NFL Draft: Nine surprises we didn't see coming (NFL.com)