Seattle Seahawks
一度だけ完璧に噛み合った配合か、Macdonaldが毎年再現できるプログラムか
2025年のスーパーボウル王者。守備はEPA/playで1位、ラン守備も1位で、ドロップバックからのエクスプローシブ被弾率はリーグ最低だった。ライトボックスとツーハイのまま走りを止め、爆発を消し、パスダウンでは相手のプロテクションのルールを狙い撃つ。普通なら両立しないことをやっている。
疑われているのは守備ではない。優勝ランを作ったOCのKlint KubiakがRaidersのHCへ移り、Kenneth Walker IIIがChiefs、Riq WoolenがEagles、Boye MafeがBengals、Coby BryantがBearsへ移った。攻撃のEPA/playは13位、ラン攻撃は27位。優勝チームの攻撃は元から圧倒的ではなく、その中で最も再現しづらい部分を同時に失っている。
Kubiakは単に下限を上げたのではなく、2025年に非常に優れたプレーコーラーでもあった。Jaxon Smith-Njigbaを相手ごとにどう動かすか、いつエンプティを使うか、ヘビーパーソネルから何を見せるか。新OCのBrian Fleuryが同じプレーブックを持っていても、同じタイミングで正しいプレーを呼べる保証はない。今年の問いは「スキームの継続があるか」ではなく、構造の継続とプレーコールの質の継続を分けて見ることになる。
Walkerの穴もキャリー数の話ではない。2025年のSeattleはエクスプローシブプレー率がリーグ6位で、その一部をWalkerが一撃で作っていた。1巡32位のJadarian Priceに求められるのは4.2ヤードではなく、アーリーダウンでのホームランと、パスプロテクションまでこなしてパーソネルから傾向を読ませないことになる。
2025 Team Profile
2025 REG · EPA — League percentile · Higher = Better2025年のSeahawksは守備で優勝したチームだった。EPA/playは守備1位・ラン守備1位・パス守備9位。一方で攻撃は13位、ラン攻撃は27位。14勝3敗という記録の内訳はほぼ守備側にある。今年1巡でRBを取ったのはこの27位のためで、逆に守備側は主要な補強を一つもしていない。
View Team Stats →What Changed
2025 → 2026Total Defense
2025年の守備はEPA/playで1位。ラン守備も1位で、ドロップバックからのエクスプローシブパス被弾率はリーグ最低だった。ツーハイの構造のまま相手のラッシュサクセス率を34.5%に抑えるという、普通なら両立しない形を成立させている。前線のフィジカルだけで走りを止めるので、後ろに人数を残したまま爆発も消せる。Mike Macdonaldがいる限り、人員が少し薄くなってもここが崩れる形は考えにくい。
View Team Stats →Run Offense
2025年のラン攻撃はEPAで27位。そこからKenneth Walker IIIがChiefsへ移り、Zach CharbonnetはACLからの復帰途上でPUP。1巡32位のJadarian Priceはノートルダムでキャリア通算15キャッチ程度と、レシービングの実績が薄い。エクスプローシブプレー率リーグ6位を支えていた一撃を、ルーキー1人に置き換えることになる。パスプロテクションで役割が限定されれば、パーソネルからプレーの傾向まで読まれる。
View Depth Chart →
Walkerは単なる先発RBではなく、攻撃のエクスプローシブ発生源だった。Priceがその9割になれればDarnoldのキャリアイヤー再現まで見える一方、パスプロテクションとレシービングで役割が限定されると、パーソネルからプレーの傾向を読まれてFleuryの選択肢まで狭くなる。
Player Profile→49ersでランゲームコーディネーターとTEコーチを務め、その前はMiamiでフットボールリサーチを率い、守備側のポジションコーチ経験まで持つ異例の経歴。仕事は二つある。Kubiakが作った下限を壊さないことと、Kubiakのコピーではなく Price・TE陣・Shaheed を使ったSeattle独自の二の矢を用意すること。同じ系統というだけでは条件を満たさない。
Coach Profile→Superstars
NFL Top 100 2026 →- RBKenneth Walker III
- CBRiq Woolen
- EDGEBoye Mafe
- SCoby Bryant
- EDGEUchenna Nwosu
- CBShaquill Griffin
- SAJ Finley
Upgrade / Downgrade by Position
↑ Upgrade · ↓ DowngradeCAN THE OFFENSE STAND ON ITS OWN?
Brian FleuryはKubiakの構造を維持しながら、Price・Rashid Shaheed・TE陣で攻撃を多様化し、守備が毎週試合を支配しなくても勝てるチームにできるか。トップ10級まで引き上げればSeattleは連覇候補に戻る。逆に15〜20位級に留まると、守備が上位のままでもRamsとの地区争いでは少しの怪我とターンオーバーの偏りが致命傷になる。
Schedule
View Game Database →第16週と第18週にRams戦が集中しており、シーズン全体で多少取りこぼしても自力で地区順位をひっくり返せる日程になっている。バイは第11週。守備が上位のまま残るなら、勝ち星を決めるのは攻撃側の再現性の方になる。なお2006年以降、Mahomes級・Brady級のQBを持たずに前年王者がスーパーボウルへ戻れた例は2013年のSeahawks自身しかない。
- Dante Fowler Jr. — All-Pro Reels from District of Columbia, USA. CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons
- Terrion Arnold — Maize & Blue Nation. CC BY 2.0 via Wikimedia Commons
- Sam Darnold — SounderBruce. CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons
- Jaxon Smith-Njigba — FanDuel. CC BY 3.0 via Wikimedia Commons
- Ernest Jones — Tennessee Titans. CC BY 3.0 via Wikimedia Commons
- Mike Macdonald — Washington National Guard. CC BY 4.0 via Wikimedia Commons

